世の中には、様々な考えがあり「これが正解だ」とはっきりしている事はそんなに多く無い。
しかしながら年齢を重ねると、自分の考えは正しいという思い込みが多くなる。
つまり「こうあるべきだ」という固定概念が強くなりがちで厄介なのはこれが段々と激しくなっていく事だ。
そして、やがては相手を否定することが多くなる。
否定された側の人間は、当然の如く誰だって自分の考えを否定されるのだから嫌なもだ。
そして、親身になってアドバイスしたり色々と調べたり、教えてあげたりする。
すると今度は、何かしら理由を付けて否定される。
あれっ?と思ってしまう。
だったら聞くなよと言いたくなり、時には腹ただしい事もある。
自分は、どちら側の経験もあるが、その事より、様々な概念が、それ自体が時代と共に変化していく事に時々ついて行けないと感じてしまう事さえある。
もう随分過去の事だが、会議などで上司に自分が提案すると「失敗したらどう責任取るのだ」と言われたり、仕事でミスをすると、昔の事まで掘り返されたり、成果を出しても素直に褒めて貰えなかったりと、フタをされた経験がある。
だからといって自分から行動を起こしたり、アイデアを提案をしてくれる訳でも無かった。
「アイツは社長気に入られたいだけだ」「ゴマすりの得意な奴め」「責任ばかり重くなるので参るね」などと愚痴をこぼすので、意見すると「お前は何もわかっていない。」とよく言い返された。
こんな事では、負け惜しみに聞こえるし、ケチを付けるのが仕事であるような批評家みたいだと思ったものだ。
否定されると場がシラけるし、否定された相手はやる気を削がれるし、自分が悪いと落ち込んだり、不愉快な気持ちになる。
ダメ出し上司は、そんな事は気付きもしないだろう。
だから、取り敢えずは、何事に対しても否定から入ら無い様に対応するのだと心掛けるべし。