<似た様な意味でも要注意>
口数の多い事を「多弁」と言うが、同じ様な意味の言葉で「饒舌」と言うのがある。
これを並べて「饒舌多弁」と言う四字熟語がある。
口数が非常に多い。
「饒舌」と「多弁」はどちらもよく喋るという意味で、似た意味の言葉を重ねて強調した言葉。
誉め言葉のような悪口なような、という言葉だ。
だから、真面目に言っている人には、言うと喧嘩になるので注意が必要。
<更に要注意なのは>
でもまだこれは、マシな方で更に注意が必要なのが「詭弁」である。
意味は…
「道理に合わないことを強引に正当化する弁論」
「間違いを正しいと思わせるようにしむける議論」
つまり人を欺く為に行われる虚偽の論法の事だ。
論理的な説明だが、実は間違っていたり嘘だったりする、それが詭弁。
例えば、弁護士なんかはまさにそう「何々だから無罪だ!」と主張する仕事。
漢字の意味もハッキリしており「詭」は「いつわる」という意味の漢字。
語原は「言葉」と「不安定」の組み合わせ。
「安定していない言葉=いつわっている」を表す。
「弁」は(法廷で)争う理屈を立てて話す…を意味する漢字。
語原は「原告と被告」と「誓う言葉」の組み合わせ。
つまり「自分の言い分を説明する」という意味になる。
二つを合わせると「偽りの理屈を立てて話す」となる。
良くない事だが、仕事で詭弁をせざるを得ない時がある。
ただ遊びとして詭弁をする場合は「詭弁を弄する」と言ったりもする。
使い分けは、ただの嘘ではなく、論理的な嘘。
この考えを持つべし。
<まとめ>
職場でも、多々ある場面「多弁は詭弁」
最もらしい事だが、それは詭弁じゃないか、あの人の詭弁に騙されない様にしようとか、無理な理屈を重ね、それは詭弁の域だ…
1人でもその様な人が居ると、その場の空気が一変する。
こんな時、本人に注意しても恐らく中々直らない。
むしろ周囲の人達で包囲網を作り、話自体に反応しない空気にする方が効果がある。
信じ易い真面目な人や先入観を持ち易い人、負けず嫌いな人は、冷静に話を聞き、見極める様にすると良い。