<虚空蔵谷の森にある滝>
虚空蔵谷川最上流部にかかる2つの滝。
落差3m程の段瀑である「一の滝」
落差5m程の直瀑である「二の滝」から成る。
低地にありながら一度も枯れたことのない滝。
街中の住宅地から僅かにありながら風光明媚で自然に包まれた異世界に浸れる素晴らしい環境だ。
虚空蔵谷池へと流れる渓流を遡っていくと左右に谷が分かれ、右に行くと一の滝で左に行くと二の滝に辿り着く。
虚空蔵堂の下から渓谷沿いへと下りて行けば間も無く着く。
<虚空蔵堂と十三参り>
石段を下っていくと虚空蔵堂があり、十三参りの際には賑わうそうだ。
十三参り(じゅうさんまいり)は、旧暦の3月13日(現在では月遅れで新暦の4月13日)数え年13歳に成った少年少女が元服を迎え大人と成ったことに感謝して、これから先の万物の福徳と英知を授かるために、虚空蔵菩薩に参詣する行事。
別名、知恵詣り、または、智恵もらいとも云う。
初めて大人の寸法(本断ち)の晴れ着を着るが、事前に肩上げをしておいて着用する。帰宅するとすぐにほどく。
必ずしも晴れ着でなくて良い。
住職が菩薩像に読経し、そのあと、手を合わせる子どもたちの頭に「智慧の水」をつけ、学業成就を祈願する。虚空蔵堂は、鎌倉時代に建立され、現在はお堂と虚空蔵菩薩だけが残っている。
<気持ちが凹んだ時はココ>
水飛沫の音が反響して心地よい音が響く滝の前で
心を落ち着かせる。
竜王谷と呼ばれるここには清水の湧き出る泉がある。
この泉が枯れたことがないいわれから古くから雨乞い祈願が行われていた。
信仰の対象だった「竜王権現の石」や樹齢700万年の幹の太さは4メートル近くになる「竜王の杉」が今も残っている。
<まとめ>
夏は避暑地として、秋には紅葉狩りの人で賑わう、とても良い隠れ涼スポットだ。
【京都の滝】街の中にある異世界