<家猫の狩りは遊び>
廊下のの隅に我が家の猫が上を眺めている。
何事かと思いきや、ヤモリを何とか触りたいらしく、ガン見していた。
うちの猫は野良猫時代、狩りなんて母猫に教わる前に幼くして別れている。
発見した時は瀕死の重症だったから。
本来野良猫にとって貴重な食料のヤモリ。
家猫になったら御飯に不十しない為、狩りの様な行動をしても食べない。
以前にもヤモリを外から咥えて帰って来て、
散々弄んで、すでに弱り切ってしまった所を褒めてくれと私に見せて来た。
その時も、様子を見ていたが、食べる様子はなく、いつまでも部屋に置いておくわけにはいかないので、多分助からないが瀕死のヤモリを屋外へ連れ出した。
やはりルリアリが直ぐに集結し、捕食されてしまった。
でもこの日は、家の中にヤモリが現れた。
前日の大雨と雷で、もしかしたら隙間を見つけ入って来たのかも知れない。
高い所にピタッとへばり付くヤモリにどうしても触りたい愛猫、何とか背伸び立ちするも、あともう少しという所で届かない。
最後は諦めて興味をそれほど持たなくなり寝てしまったのでヤモリも外に逃した。
外出させるとセミを咥えて戻って来たり、室内でもムカデやクモを捕らえたり、束縛のない楽しい猫生を送っている。
<虫は猫の餌だった>
本来、虫は猫の餌。
野生の小型ネコ科動物たちは小さな哺乳類(ネズミ、モグラなど)小鳥(スズメなど)爬虫類(トカゲ、ヤモリなど)昆虫(セミ、コガネムシなど)を捕獲して食糧にしている。
そして子猫は母親に食べられる餌を教えられる。
猫たちは、基本的には離乳期に母親から与えられたものを食べ続ける。
野生の猫や人から餌を与えられていない野良猫は、母親から教えられたものを食べ、狩りの方法を学び、成長すると自分で狩りをして生きて行く。
<飼い猫の本能的行動>
飼い猫でも虫などの動きに、本能的に反応して追いかける。
でも飼い主から毎日十分な食事を与えられていれば獲物を追いかけて捕らえても、食べずに終わるという事が多い。
<危険性と注意点>
猫は昔から虫を食べ続けて来たといい、特に問題も無いのが殆どだが、やはりリスクもる。
毒をもつ虫(ハチやムカデ)を口に入れようとして、口唇周囲や口腔内を刺される事がある。
チャドクガ、イラガ、マツカレハなどの毒毛虫は、庭や公園の樹木などに大量発生する事がある。
特定外来生物であるヒアリやセアカゴケグモも気になる。
寄生虫を媒介する虫、ノミが猫の条虫を媒介する事も知っておくべきで、猫が毛づくろいなどによってノミを飲みこむことで、腸管の寄生虫である条虫に感染する事があり、回虫卵などを捕食した昆虫からも、寄生虫に感染する可能性がある。
そして怖いのが殺虫剤をかけられた虫を食べれば、薬剤の影響を受ける可能性がある。
<家庭での対処法>
猫が虫を捕獲したり食べたりするのは本能、止めさせる事は出来ない。
虫を食べる事により様々な危険が考えられる。
猫を室内飼いにすれば、さまざまな危険を回避できることもあり、長生きの可能性が大きくなる。
定期的な検便・駆虫やノミの予防をする。
室内飼いが困難な場合や、室内飼いの猫でもよく虫を捕まえるのであれば、動物病院で定期的な検便や駆虫をする。
<まとめ>
虫を捕まえたり食べたりした後は、その後が大事。暫く猫の様子を観察する。
具合が悪いければ早めに動物病院を受診する。
ゴキブリやハエなど、室内で殺虫剤を使用する場合は、猫に影響がないように注意する。
その為には、衛生的な環境を作る。
猫に虫の捕獲を禁止するのは、本能的な欲求を抑える事になるので、おもちゃを使って十分遊ぶ。
この時、ただ動かすよりも、虫の動きを真似て動かすと、猫は喜ぶ。
私は今後も猫と一緒に楽しい遊び時間を過ごしたい。
【茶トラ猫】動画 https://youtu.be/P_FunduxI8Y