body&mental care support diary

心と体のバランスを大切にするブログ

「やけど虫に注意」

<謎の炎症>

最近、SNSで被害報告が続出している謎の炎症を起こす虫、やけど虫、失明の可能性もあるその虫の正体は…

アオバアリガタハネカクシ。

やけど虫に刺されると起こる線状皮膚炎は、線を引いたような発疹や水ぶくれや、やけどのような激しい痛みが特徴。

庭で花火をした時や昆虫採取の時や暑い夏の軽装の時、戸外でレジャーを楽しんでいる時など、今年もSNS上などで同様の被害報告が続出している。

<普通の虫刺されとは違う炎症>

今年も、やけど虫の季節が到来したというべきか。

ある女性は、子ども4人と一緒に庭で花火をした翌日、右太ももに異変が表れた。

10センチほど線を引いたように発疹や水ぶくれの様な跡が… やけどのような激しい痛みが数日続き、動くのもつらかったという。

花火によるやけどや、虫に刺された記憶はない。

そして皮膚科を受診すると、線状皮膚炎と診断され、炎症を引き起こした犯人はアオバアリガタハネカクシだと分かった。

<アオバアリガタハネカクシ>

体液が付くとやけどのような炎症を起こすため、やけど虫とも呼ばれている。

体長は0・6~0・7センチ程度、日本全域に生息し、特に平野部の水田などで5月ごろから秋にかけて多く見られる。

夜は光に集まる習性があり、小さな体で隙間から家屋に入り込む事もあるという。

特徴は有毒成分のペデリンが体液に含まれている。これは、天敵の小鳥などに食べられない為だが、人間の皮膚に触れると炎症を引き起こす。

体から払いのける際につぶしてしまうことが多く、付着すると顔や首など皮膚の柔らかい部分ほど症状が現れやすいという。

日本に2500種ほどいるハネカクシの仲間の多くは人体に無害だが、一部のアリガタハネカクシの仲間に有害な体液があり、特に身近な場所に出るアオバアリガタハネカクシの被害に遭うケースが目立つ。

たとえ死骸でも体液が残っている可能性があり、素手で触るのは避け、目に入れば失明の可能性もある為、体液が付いたらすぐ水で洗い流して、医療機関を受診すること。

<まとめ>

夏休みに子共達は昆虫採集をする機会も増える。 服装は長袖、長ズボンが基本、森の中では長靴を忘れず、首にも必ずタオルを巻くべき。

アオバアリガタハネカクシ以外にも、有毒の虫や植物は少なくない。

人気のカブトムシやクワガタが集まる木の周りには、樹液に引き寄せられたスズメバチがいたり、足元の茂みには猛毒のマムシが隠れている事もある。

何かあった時の為に最寄りの医療機関を確認しておく事が大事だ。