<呼吸苦>
普段、何気にしている呼吸について、その呼吸そのものが問題になるケース「呼吸苦」について。
呼吸苦の原因で問題になるのは何らかの疾患による酸素の取り込み不足で、進行すると酸素飽和度が95%以下に低下して低酸素になる。
普通は、低酸素を改善するために呼吸回数が増え頻呼吸になる。
<様々な疾患が関与>
低酸素を引き起こす肺の疾患には、肺炎、肺ガンの進行、気胸、肺血栓、肺気腫、喘息、などがある。
他に、心不全、腎不全、低栄養などで肺自体、肺の周りに水が溜まって低酸素を引き起こすことがあり、高齢者だと、これらの疾患が複数重なり、低酸素から呼吸苦を自覚することが多い様だ。
又、普段から低酸素でそれに慣れている方や、高齢の方では、低酸素が悪化した際に頻呼吸や顔色不良で体調が悪そうなのに苦痛の訴えが無いことがあり、注意が必要。
<心理的には>
酸素の取り込みに問題がなくても心理的に呼吸苦を自覚することがある。
不安や緊張から頻呼吸になる場合があり、全身の痺れと硬直を合併して制御出来なくなったり、過換気症候群といわれる。
いずれにしても、頻呼吸を伴う呼吸苦が治まらないのであれば医療機関を受診した方が良い。
<まとめ>
息苦しさを感じるとは、つまり言葉の通り、呼吸がしづらい、息が詰まる感じがする等を総称して「息苦しい」いわゆる呼吸困難なのことをいう。
肺の病気のほか、心臓や神経の病気、精神的な病気など、息苦しさの原因となる病気は多岐にわたり、突然息苦しくなった場合や、胸の痛みや咳、じんましん等の他の症状を伴う場合は、早めに受診するべし。