<退職者が多い会社>
よくある話で、優秀な人が辞めていくという事例を聞いたことがかも知れない。
これは、時代遅れな職場が仕事で軽視していることが問題なのだという。
大事なのは、やり甲斐や達成感を大切にしているかに尽きる。
人が辞めていく職場には共通する時代遅れな文化や慣習があるもの。
それらをその都度、見直して行かなければ組織全体の体質を変えることは出来ない。
例えば、体裁のための仕事をする職場は、問題点が多いのだ。
<意味の分からない仕事で無力感を生む組織>
1.仕事が何の為にやっているか分からない。
2.成果や対応に実感が持てない仕事。
3.なぜ自分に押し付けられるのかわからない作業。
4.時間と手間ばかりの時代遅れなルーチン作業。
これらは人のモチベーションを下げかねない。
ここでは成長出来ないと、組織を見限って辞めてしまう人もいる。
やり甲斐も達成感も得られない仕事は意欲的な人を腐らせる。
<負のサイクル>
内向でかつ無駄な仕事が多い→生産性が上がらない→収益改善されない→赤字または低位安定状態が常態化する→モチベーションが下がる……という負のサイクルが確立されてしまう。
例えば、やたら忙しく、休む暇がない、理不尽な仕事にも耐えて頑張っているのに、会社は減益続き。当然スタッフの心も折れてしまう。
<内向的な体質を助長するのは>
体裁のための仕事が内向きな体質を助長する。
つまり、職場では仕事のやり甲斐や達成感を大切にして行くべきで、内向的な組織ほど、メンバーのモチベーションやエンゲージメントを軽視しがちだ。
社長や役員に怒られたくない部門長、部門長に怒られたくない部長や課長。
営業は顧客に良い顔をしたいからネガティブな理由で余計な仕事が現場に落ちてくるか、又は減らせない、上司や顧客の顔色ばかり窺った体裁の為の仕事が多発してしまう。
<本音で十分>
仕事の意味など考えなくて良いし、メンバーのやり甲斐や達成感などどうでも良く、上長や顧客の言われた通りにやればいい、仕事なのだから…
本音はこれで良いのだ。
モチベーションが下がる仕事や要因を洗い出して、
話の分かる仲間と一緒に、自分たちのモチベーションを下げている仕事、やり甲斐の感じられない仕事を書き出してみると良い。
<働く人たちの気持ちを大事にする企業>
大阪市のとある水産加工業、株式会社パプアニューギニア海産は「好きな日に働ける」「嫌いな作業はやってはいけない」など、とてもユニークなポリシーを掲げ、従業員達のモチベーションを重視した事業運営をしている。
この様な大胆な行動に踏み切れずとも、モチベーションを下げる仕事を少しでも無くし、減らし、外注するだけで、皆んなの仕事に対する意欲も会社に対する信頼感も高まるのだ。
人は本来、誰かの為に、社会の為に役立ちたいポジティブな意思を持っている。
<まとめ>
古参組の歴史がある大企業は経営が本当に危なくなるまでマネジメントを怠る傾向があり、長く怠ると取り返しがつかなくなる場合もある。
年功序列の根拠が不明瞭な評価、経費の無駄遣いや職権の濫用などを放置して油断している企業は淘汰される確率があがるのではないか。