<食生活は豊かな人生を送る上で大切>
健康的な食生活は豊かな人生をおくる上で最も大切な事柄のひとつ。
その食生活を支えているのは消化器。
我々が日々いただく食事は、食道、胃十二指腸、小腸、大腸と運ばれていく間に消化され、栄養の吸収が行われる。
又、肝臓、胆道(胆のうと胆管)、膵臓ではそれぞれ栄養の貯蔵や効果的な消化に必要な消化液の産生、血糖値をコントロールするホルモンの産生などを行う。
<下痢又は下痢症>
便の水分が異常に増え、液状またはそれに近い状態を下痢便、通常より少し軟らかい状態を軟便という。
そして更に、下痢便や軟便を繰り返し、腹部不快感や腹痛を伴う状態を、下痢又は下痢症と呼ぶ。
便の理想はバナナ状の便で、水分量は70%~80%で、これが80%~90%になると軟便、水分量が90%を超えると水様便となり下痢便の状態となる。
軟便、下痢のメカニズムは、腸の働きが異常な状態になった時に下痢となる。
<ぜん動運動>
正常な腸は、ぜん動運動が活発に働く。
この運動が腸の内容物を肛門側に送り、内容物が腸を通過する際に、内容物に含まれる水分が体内に吸収され適度な水分を含む便になっていく。
この時、何らかの原因でぜん動運動が異常に活発になると、又、水分量の調節機能に障害が起こると、便中の水分が増加して下痢便や軟便になる。
ぜん動運動が過剰になると、腸の内容物が急速に通過するため水分の吸収が十分に行われず、液状の糞便となり下痢便や軟便になる。
<消火器からの救難信号>
食事が美味しく食べられなかったり、直ぐにお腹一杯になったり、胸がむかむかしたり、吐いてしまう。
更には、便秘や下痢を繰り返す、腹痛やお腹が張ったりする、便の色がいつもと違ったりする。
増してやおしりが痛む、貧血気味、皮膚や白目が黄色っぽくなる黄疸などが現れた時、これらは消化器からの完全なる救難信号、つまりSOSだ。
<まとめ>
便の色が異常な時は、黒かったり血液が付着したりする。
黒いのはお腹の中で古い血が外に出て来た様なものでかなり重度な炎症が疑われるから気を付けたい。
家庭で美味しく食事をいただく、その為には健康的な食生活、規則正しい生活が欠かせない。
ただ、時には仲間と適量のお酒で、美味しいおつまみを食べながら話題に豊富で楽しく過ごしたいものだ。