<音楽は心の栄養になる>
心の栄養とは、およそ精神的な充足感や活力を与えるものを指すもので、耳から入った音楽は、脳へと伝わり、全身に影響を及ぼす。
そして自律神経系に作用して、心拍や血圧が変化し、興奮や鎮静、リラクゼーションなどの効果がもたらさると同時に、心の状態にも影響を与え、感情、知覚、認知を活性化させることが分かっている。
<アートがもたらす心理的効果>
ではアートはどうか。
アートがもたらす感情の見える化でストレスは軽減出来るのだ。
アートの最大の特徴は、言葉にできない感情を形にで出来ることで、心理学の研究によると、絵や造形を通じて自分の内面を表現する行為は、ストレスホルモンのコルチゾールを減少させる効果があると報告されている。
アートセラピー、つまり芸術療法では、絵を描いたり粘土をこねたりする行為を通じて、心の中にある怒りや悲しみ、緊張といった感情を外に出すことを目的としている。
<癒しの時間はフロー状態>
アートは癒しの時間であり、頭ではなく心を整えるツールと言える。
創作活動が脳に与えるポジティブな刺激は、集中と没頭がもたらすマインドフルな効果。
アートに取り組むとき、人は「今、この瞬間」に意識を集中する、この状態は心理学でいうフロー(flow)状態と呼ばれ、瞑想やヨガと同じく、脳をリラックスさせる働きがあるという。
特に色を使う行為は、右脳を活性化し、直感や創造性を高めるといわれている。
また、神経科学の観点からも、アートに触れることでセロトニン(幸福ホルモン)やドーパミン(やる気ホルモン)が分泌されることがわかっており、その結果、ストレスが減り、ポジティブな感情を取り戻しやすくなるのだ。
<まとめ>
アートを活用したメンタルケアの方法は、アートセラピーがあり、カウンセリングでは、絵や形を通じて感情を整理するサポートがある。
音楽、舞台、デジタルアートも心の栄養。
音楽を聴くこと、映画を観ること、舞台を感じることも立派なアート体験。
特に近年はAIアートやデジタルアートが発展し、誰でも気軽に創作を楽しめるようになった。
生きるのに必要なことは栄養だけではなく、芸術という心の栄養が必要なのかも知れない。
人間は動物と違い脳が進化しているので、ただ栄養を摂取し、体を動かし、睡眠を取るという様な人として最低限度の生活を送るだけでは、決して心からの充足感は得られないだろう。
世の中には先人の残した素晴らしい音楽、演劇、絵画、本、映画などが溢れている。
人間として、楽しみと満喫、これを味わうべし。
動物として本能のままに生きて朽ち果てるのはもったいないのだ。
