body&mental care support diary

心と体のバランスを大切にするブログ

「人前で褒めるのはNG?」

【ブログを書く前に】

先ず、令和6年能登半島地震により亡くなられた方々に哀悼の意を表し、ご遺族と被災された方々に心からお見舞いをお伝え致します。

そして、救援と復旧の作業が速やかに進むことを心から願っています。

 

<昭和の常識を捨てる>

今どきの若手社員達は上司に褒められると何とやる気を無くすという。

ある若手社員育成専門コンサルタントの話では若手社員には人から注目を浴びるのが苦手という傾向があり、本人にだけ伝わるように褒めるか、他の若手社員と一緒に褒めたほうが良いという。
若手社員を褒めるときには、昭和の常識を振りかざしてはいけないのだ。

他にも、部下に「困ったら何でも言ってね」もNGな様で、若手社員は肯定と言語化で自ら動き出すという。

<若手社員を褒める時は>

若手社員を人前で褒めるのはNGで、組織の一員として若手社員の貢献度を認め、モチベーションを高める事と同時に、個人として成果を出した時に、しっかりと評価する方が良さそうだ。

例えば…
1.新しい仕事を1人で完遂出来る様になった時。
2.自分の力で大きな仕事を勝ち取って来た時。
3.臨機応変な対応でトラブルを回避出来た時。
褒めるタイミングは割とあり、その時上司は「素晴らしいよく頑張ったじゃないか」と皆の前で褒めたくなるもの。

ただ、嬉しく思う若手もいれば、照れくさくて恥ずかしいと思う若手もいるので注意が必要。

最近の若手は人前でほめるという点に関して、恥ずかしい、出来ればやめてほしいと思う人が多い傾向にある為、上司からは、良かれと思ってした行動が逆にネガティブな感情を持って受け止まられる。

褒められて微妙な表情をしている若手社員がいれば、その可能性は高い。

<なぜそう思うのか?>

およそ以下の思い何ある様だ。

1.人から注目を浴びるのが苦手。
2.自分はそんなたいした人間じゃない。

3.すごいと思われたくない。
4.これからの仕事も全部同じように出来ると期待されるのが怖い。
褒めた上司は、まあまあいいじゃないか、と自分のポジティブな気持ちのまま軽く流してしまいそうになるが、想像以上に人前であまりほめられたくないと感じる若手が多い事を認識した方が良さそうだ。

<自分だけを褒めるのを好まない>

自分だけ褒めないで欲しい。

褒められたことをプラスに受けとめて、次なる成長へと繋げていく若手社員もいますが、人によって受けとめ方が大きく二極化してしまうのが厄介な様だ。

実際、若手社員の研修のアンケートでも、出来ればあまり褒めないでほしかったとはっきり書かれていたことがあり、この傾向が強いことが分かり、最近の若手社員特有の強い連帯感があることも影響している。

たとえ自分が良い結果を出して褒められても他の同期も一緒に良くならないと喜べない様だ。

つまり、自分1人がトップでゴールするよりも、皆んなで手を取り合ってゴールテープを切ることが心から嬉しいと感じるそうだ。

となると「君は他の社員より抜群に良い」などの発言をすると、当の本人は自分が褒められている気がせず、他と一緒に否定されている気持ちを抱くことすらあるのだという。

<どう褒めるのか>

ズバリ、あなたも含めて皆んな良いと褒めるべき。

人前でほめられたくない症候群の若手社員の頑張りを上手にフィードバックする方法は2つ。

1. 他の社員に聞こえないようにこっそり褒める。

人から注目を浴びることが苦手な若手でも大丈夫。

ただ、注意すべきは、その際、更なる活躍を期待してるなどという言葉を掛けずにこの調子で引き続きよろしくという程度に留めておくのが丁度良い。

2. 他の若手社員と共有して還元するという方法。

新しい仕事を1人で完遂できるようになった工夫や自分の力で大きな仕事を勝ち取ってきた秘訣、臨機応変な対応でトラブル回避につながった言動など、具体的にピックアップして全体で共有することで、成長に活かすようにする。

こうする事により一時的に注目を浴びるもののあくまでも全員の飛躍を期待したうえでの扱いになる為、自分だけが特別な存在という感覚を無くせる。

つまり「君は抜群に良い」ではなく「君も含めてみんな良い」というニュアンスで言えるように、若手社員が全員でゴールテープを切るイメージを持ちながら指導や教育にあたるようにする。

<実は自己発信は上手>

最近の若手はプレゼンが上手な人が多い。

先に述べた傾向では、最近の若手社員は自己主張や自己発信をする力が弱い様に思えるが、実際はそうではないという。

その一例として、最近の若手社員は総じてプレゼンが上手だということが挙げられ、プレゼン力を見る限り完全に若手社員に軍配が上がるそうだ。

ただ極度に緊張している人が多く、やはり人から注目を浴びることを不得手にしている様子が見てとれ、見事に自己主張や自己発信が出来ているにもかかわらず内心は張り詰めた緊張感を持っているというのも若手に多い一面だという。

<まとめ>
若手の成功はこっそり褒める、又は、全体に共有して還元する。

さぞかし自己主張や自己発信をする力がないように思えてきますが、実際はそうではない。

ただ、内心に緊張感を秘めている。

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