<くも膜下出血とは>
くも膜下出血は、脳の血管が破裂する病気。
脳動脈にできた瘤(脳動脈瘤)の破裂が8割だという。普通は症状がなく、ある時、突然破れて、くも膜下出血となるのだから恐ろしい。
加齢が要因のひとつで、日本では過去30年間で約60%増加している。
<症状>
突然の強烈な頭痛。
そして、3分の1が死亡、3分の1が命は助かるものの後遺症、3分の1が社会復帰と報告されている。
くも膜下出血は発症2週間で人生が決まるという。
<手術成功でも死のリスク>
出血が止まらなければ、血液で頭蓋内の体積が増え、脳が耐えられなくなり死に至る。
病院で治療の対象になるのは、一旦、出血が止まったケースだそうだ。
更に、再出血すると極めて予後不良となる。
多いのは、発症1日以内、特に6時間以内に再出血。
そこで、くも膜下出血の治療は手術による脳動脈瘤の再出血予防になる。
短時間で手術を終わらせるために患者さんの理解と協力も必要。
ただ、手術成功でも死のリスクが高いという。
<画家的な新薬>
くも膜下出血の画期的な薬が4月に発売されたそうだ。臨床試験で驚くほど有意差が見られたという。
約25年ぶりとなる新しい治療薬の登場ということで、発症後2週間以内に起こる血管が細くなる症状を予防が可能で、半身麻痺などの後遺症につながる脳梗塞のリスクを減らす効果が示されている。
<まとめ>
患者の命を守り、生活の質(QOL)を大きく改善するとの期待がある新薬。
発症後に起きる脳血管の収縮を防ぐことが出来る、唯一の治療薬で、半身まひなどを防げる。
患者の生活を大きく改善出来る期待がある。