<何故?のシンプルな理由>
近年、日本では人手不足が深刻化している。
なぜ日本では人手不足が深刻化しているのか。
それは、ごくシンプルな理由があるという。
先ず人口減少、それで日本で何が起こるのか…
意外なことに、多くの人がこの問題について、本当の意味で理解しておらず、どう変わればいいのか、明確な答えを持っていないというのだ。
人手不足の要因は、シンプルに薄利多売のビジネスモデルのせいだ。
日本社会で起きている構造的変化は、深夜時間帯に働く人手の不足が深刻化しており、少子化に伴って、学生アルバイトをはじめ深夜勤務に耐えられるだけの体力の持ち主が減った為だ。
<深刻な要因は>
人手不足の要因はこれだけでは留まらない。
深刻なのは、むしろ24時間営業が売上額の拡大成長を目指す薄利多売のビジネスモデルとなっていることである。
深夜時間帯に営業するのだから、タクシーなどの様に本来、割増料金を徴収してもおかしくはない。
その分を深夜時間帯に働く人の給与に回せば、人手不足はある程度は解消出来るはずだが、これが出来ないのだ。
そもそも、景気の悪化や国内マーケットの縮小で顧客数が落ち込んでも、営業時間を延ばすことで売り上げを維持と拡大させたいという発想で始まったから、ずっと同じ価格で同じサービスがセールスポイントになってしまった。
心理的に我がの店だけ商品価格を簡単に上げるわけにはいかないと思ってしまうのだ。
つまり、商品を値上げして賃金を上げたのでは売上額が伸びず、シェア競争に負けてしまう。
日本企業はどこまでも売上高拡大モデルの考え方で凝り固まっている。
この様なケースを今後も続けるとなると、安い賃金で高いクオリティのサービスを提供できる人材を安定的に確保せざるを得ない。
要するに、日本のコンビニやファミリーレストランは、お手頃価格でハイクオリティの品揃えで素晴らしいと感じれるのは、相対的に安い賃金で働く人々に支えられてきたからである。
ところが、深夜勤務に耐えられる若い年齢の人口が減って行くのだから、これには無理がある。
<コロナ前からの予兆>
この様な現象は、コロナ前からその予兆は見え始めていた。
かつてはアルバイトを募集すれば、募集人数を大きく上回る応募があった。
ところが近年は募集人数に満たないことも多い。
店員不足でローテーション勤務が成り立たなくなる店舗が目立ち始め、新規店舗のオープン時期を延期せざるを得ないケースも出て来た。
若い働き手が激減していく中で、薄利多売型のビジネスモデルのままの24時間営業は続きようがない。
それでもこのビジネスモデルを将来的に維持しようというのなら、一部を除いて無人店舗とするぐらいしか方法は残らない。
<まとめ>
日本で深刻化する人手不足のシンプルな理由は薄利多売のビジネスモデルが原因。
人口減少日本で何が起こるのかという事を多くの人がこの問題について本当の意味で理解していない。
意外なことに、多くの人がこの問題について、本当の意味で理解していないのは意外だということ。
しかも、どう変わればいいのか、明確な答えを持っていない。
メンタルのコントロールがより重要になって来る。
近い将来、無人店舗でしか方法は残らないのではないかという懸念がある。