<背骨ストレッチ>
体の不調の原因は乱れた自律神経。
それらを整える背骨ストレッチは運動下手でも簡単に出来る。
季節の変わり目になんとなく不調を感じる人。
季節の変わり目は寒暖差や気圧の変化に敏感な人。
これらの外的要因の影響で自律神経が乱れやすくなると、心身のストレスへと繋がる。
背骨の動きを意識すれば自律神経のバランスを整えるのに役立つストレッチがある。
<自律神経の働き>
心身の不調は、季節の変わり目などに起こりやすい。気温や気圧などが変化することによる外的要因によって自律神経が乱れやすくなることが原因と言われる。自律神経は交感神経と副交感神経の2つからなり、呼吸・体温・血圧・心拍・消化・排泄などの生命活動に関わり、自分自身の意思とは関係なく24時間休みなく働くもの。
<交感神経と副交感神経>
日中に心身が活動モードになっている時に優位に働くき、心拍数や血圧が上昇、筋肉が緊張、発汗量が増えるなどするのが交感神経。
副交感神経は、心身がリラックス状態にある時に優位に働く。
呼吸がゆったりし血圧が下降、筋肉が緩む、消化活動が活発になる。
この両者は優位性でバランスをとっているが、ストレスや不規則な生活、寒暖差や気圧の変化など季節的な原因でそのバランスは崩れ、自律神経が乱れやすくなる。
自律神経が乱れる→肩こり・頭痛・消化器系の不調・便秘や下痢・心身の倦怠感などの不調。
何故、背骨を丸める・反らせる、左右に倒す・ねじる、という動きを行うのかというと、自立神経は背骨周辺を通っている為。
自律神経のバランスを整えるにはこれらの動作が圧倒的に有効。
シンプルな動きなので、運動に苦手意識を持つ人にもお勧め出来る。
<背骨を全方向に動かすヨガポーズとストレッチ>
ヨガポーズ&ストレッチを取り入れて、背骨をまんべんなく動かしていくのがコツ。
先の述べた様に、丸める・反らせる、つまり、屈曲と伸展。
<猫のポーズ&牛のポーズ>
1)四つ這いになり、肩の下に手首、腰の下に膝がくるようにそれぞれ位置を整える。
両手は肩幅、両膝は腰幅に。
2)息を吐きながら手のひらで床を押して背中をゆっくりと丸めていく。
あごをひいて目線をおへその方へ向ける。
首の後ろの伸びも感じる(キャットポーズ)。
3)息を吸いながら背骨を少しずつ反らせる。胸を前、目線をやや斜め上に向けて、尾骨を斜め後ろに向けるカウポーズ。
4)呼吸と動きを合わせて数回繰り返す。
<左右に倒す(背骨の側屈)>
1)楽な姿勢で座り、息を吸いながら両腕を頭上に伸ばし、指を絡めて手のひらを天井に向ける。
2)息を吐きながら上半身を右に倒し、手のひらが右ななめ上を向くようにする。そのまま数呼吸キープする。
3)息を吸いながら上半身を中央に伸ばし、吐きながら上半身を左側へ倒して、数呼吸キープする。
4)2)と3)の動きを何度か繰り返す。
<左右にねじる(背骨の回旋)>
1)座った姿勢から息を吸って両腕を頭上に伸ばして背筋も伸ばす。
吐きながら上半身を右側へねじる。
左手を右膝にのせ、右手を後ろに下す。
目線は右肩越し、ななめ後ろへ。
ねじった状態で数呼吸キープ。
2)息を吸いながら両腕を頭上に伸ばして上半身を正面に向け、吐きながら左側も同様に行う。
左右へのねじりを数回繰り返す。
<まとめ>
どれも簡単な、やってみるとスッキリすること間違いなし。
本当に簡単なストレッチ。
自律神経の整え方についての本を読むと,背中の筋肉のこりを改善しろ,と書かれているものを良く見かけるが、このストレッチは凝り解消の点からしても効果的だと思う。
仕事の合間にもできるし、試してみる価値あり。