body&mental care support diary

心と体のバランスを大切にするブログ

「社畜になってはいけない」

<涙の会見に胸を締め付けられる>

「回転寿司チェーン店長が過労死幼子2人を抱えた妻が涙の会見、優しかった夫は帰ってきません」

という記事を見た。

もう、この2行だけで、思わず胸を締め付けられる思いに駆られた。

<週休1日、過労死ライン超えの時間外労働>

男性は2014年4月ある総業グループの商事会社に入社し、運営する回転寿司店「元祖寿司」で働いていた。

店長になり吉祥寺の店舗に勤めていた2019年5月7日、心臓性突然死(致死性不整脈による心停止)によって自宅で突然亡くなった。

<慢性化した人手不足>

店長として店全体を統括し、従業員、アルバイトの監督、魚の仕入れから握りまでこなし、トラブル対応も一任され、営業日報をまとめ、会計の締め作業、そして月1回の店長会議に出席する。

店の営業時間は午前11時~午後10時だが、午前9時半には店に出て、午後11時ころに店を出るような生活を繰り返し、睡眠時間は4~5時間という日が続く。

他に社員は1~2人いたが、あとは外国人アルバイトが3~4人で、人手不足は慢性的だった。

つまり、この方は基本的に週休1日で働きづめだ。

<労災認定>

遺族側の主張と大きく隔たりはあるものの、労災が認定され、労災遺族年金等の支給が決まった。

残業時間は死亡前5カ月平均が80時間、死亡前6カ月平均は84時間。

過労死ラインの80時間を上回っていたと認定。

もっとも多い月は106時間52分に達している。

<奥さんの涙の会見>

「どんな補償がおりても、主人との時間には代えられません。いつも笑顔で優しかった主人は帰ってきません」

「主人は朝から夜中まで働き、帰ってくるといつもぐったりしていました。亡くなる前夜もリビングに入るなり座り込んで動けず、そのまま床で眠ってしまうほどでした」

「本社の方は通夜に来られてもお花1つ手向けてくださいませんでした。主人の死を口外しないようにと、社内で話が出ていたようです」

「なぜ必死に働いて死んでいったのに隠されなければならないのでしょうか」

「スマホのアラームは午前7時台に4度も設定されていました」「朝しか子どもたちと触れ合う時間がないので、1時間だけでも子どもと会えるように、7時過ぎに起きるように頑張っていました」

「労働者は使い捨ての駒なのでしょうか」と涙ながらに訴えかけている。

「主人のように志半ばで突然亡くなってしまう方、大切な人との突然の別れで悲しい思いをする方々が少しでも減るよう、長時間労働の改善がされることを願っています」

生前の男性は、亡くなる1カ月前、41歳になったばかりの時に「定年まで元気で働いて子どもたちを行きたい学校に行かせてやりたい、頑張るよ」と話していたそうだ。

まだ幼い7歳の長男と3歳の長女を残して逝ってしまった。

「子どものために生きたかった」と語っていたらしく、涙声になりながら悲痛な思いを語った。

<社畜になってはいけない>

私は、これを読んで涙が止まらなかった。

残された御家族が気の毒でならない。

今後、遺族は会社との話し合いを求め、労働環境の改善のほか、補償についても求める意向。

会社側は「広報担当のものがいないのでコメントできません」と話した。

お決まりの冷たいコメント。

私も飲食店でバイトリーダーをしてた頃、帰宅のタイムカードを押してから仕事していた経験がある。

都合よく使われていた。

亡くなられた男性は、頑張りやで本当に優しい人だったのだろうなと思う。
飲食業界は社員のサービス残業なくしては成り立たないうえに収入が良いどころか、最低ライン。

経営者や運営会社は、人を生産性でしか見ておらず、ゴーイングコンサーン など本当に成り立っている企業は一体いくつ存在するのかと思う。

そして現場目線でも、客側が値段が高いと媚びるブラックな客がいる以上、ある意味ブラック企業を生み出しているのでは無いかと思う。

<まとめ>

月80時間オーバーの残業しているサラリーマンは割と多く、帳簿に記録された80時間は実際はもっと長いが切らされる。

命より大切なものは無い、メンタルケアを行っても心身共に壊れると感じたら辞める勇気を出そう。

貧乏でも健康なら何とかなる、社畜になってはいけない。